コンテナハウスの活用事例
「フードコート」と聞くと、広大なスペースの中にひしめき合う飲食店の壁に所狭しと写真つきメニューが張られており、なんとなくごちゃごちゃとした印象を受けます。差別化やブランディングのためにはフードコード全体を貫くテーマやコンセプトが欲しい所。コンテナハウスを活用して「他とは違う」コンセプトを持った飲食空間を作り上げてみませんか。
皆さんが「フードコート」という言葉から思い浮かべるイメージはどのようなものでしょうか。広大なスペースの中にひしめき合う飲食店の壁に所狭しと写真つきメニューが張られており、なんとなくごちゃごちゃとした印象。そのような光景はお祭りのような非日常性を感じさせますが、差別化やブランディングのためにはフードコード全体を貫くテーマやコンセプトが欲しい所です。
コンテナハウスを活用して「他とは違う」コンセプトを持った飲食空間を作り上げてみませんか。今回はコンテナハウスのスペシャリストである弊社が関わったフードコートの事例をご紹介します。
2018年、鎌倉の由比ガ浜に登場したのがコンテナハウスで作られたフードコート形式の海の家『かまくら横丁』です。中央の飲食スペースを囲むように 15 台の 20 フィートサイズのコンテナを配置した大型フードコートになっています。
かまくら横丁のコンセプトは「ロケーション最高の浜辺の横丁」。ミシュラン一つ星イタリアン、お洒落なタコス、たこ焼き「銀だこ」やジンギスカン、焼き肉、ケバブ、お好み焼き、クレープなど様々な飲食店が出店しています。フードコート内にはかまくら横丁酒場が併設されており、海を見ながら各種のお酒やソフトドリンクの立ち飲みも。
コンテナハウスは気密性や水周りなども考慮されており、内部にはキッチンなどの飲食店に必要な設備を備え付けることができるため、かまくら横丁のように様々なタイプの飲食店が出店可能です。
加えて、コンテナハウスは移設が比較的容易であるため、海の家のような期間限定のイベントスペースとの相性は抜群です。海の家ということで錆が気になる所ですが、コンテナハウスは通常の重量鉄骨造りの家と同様に塗装処理など錆対策が可能です。
大手 PC メーカー、レノボ・ジャパンの協賛のもとで 2014 年の夏に由比ガ浜に登場した海の家が『Lenovo House Beach Marche(レノボハウス ビーチマルシェ)』。コンテナハウスを活用した白を基調とするおしゃれな店内にはオープンキッチンやデッキスペース、バーなどが完備。
ビーチマルシェはレノボが若者向けマーケティング戦略の一環として開催した期間限定イベントであり、そこでは海の家として新たな試みが行われました。1つ目はレノボのタブレットを活用して客席や店外から注文できる仕組みを構築したこと。タブレットではインターネットや電子書籍アプリ、音楽プレイヤーも利用できるなど、来場者が楽しみながら製品を体験できるような仕組み作りが行われました。
2つ目は提供するフードやドリンクへのこだわり。焼きそばや焼きトウモロコシなど海の家でありがちなものではなく、南仏料理を海の家風にアレンジしたフードを提供するなど、ターゲットである若者向けにオシャレを強調した施策を実施。
今後も様々な企業様がマーケティング戦略の一環としてイベントや飲食スペースを活用する動きは途絶えることはないと考えられますが、この事例のように、コンテナハウスには様々な戦略や施策に応えられる柔軟性があります。
『Hi!EVERYVALLEY(ハイ!エブリバレー)』は 2019 年 3 月に東京ドームシティ―内にオープンした飲食スペース+コミュニティ空間。エリア内には 4 店舗のフードコンテナ(ビアスタンド・ハンバーグ専門店・タイ料理店・コーヒーショップ)と 2 台のケータリングカー(台湾スイーツ・クレープ)を設置。
Hi!EVERYVALLEY のコンセプトは「コンテナを用いた複数の飲食店を中心に、緑やアートなどに囲われた『憩い』『賑わう』フード&コミュニティ空間」。フードスペースの周辺は緑あふれるガーデンとアート、フォトスペース、キッズエリアで囲われており、訪れる人が思い思いに時間を過ごすことができる場所になっています。
東京ドームシティ―の玄関口でお客様を迎える親しみのある空間に仕上がっています。